希空~空姫に希望を。~

「…んでもって何よりもウザいのはアイツ。

 生意気すぎ。

 俺の方が希空歴も年齢も上なのに、

 礼儀ってもんを知らねぇのかよ。

 あーーー、苛つく」


諷賀は頭をがしがしと強くかきながらしゃがんでしまった。



黙ったまま数秒動かなくなった諷賀を見て、ストレス解消ができたのだとわかる。





諷賀はいつも愚痴を言い終わると数秒固まるんだ。



でもって…、ほら。


動き始める頃にはいつもの優しく微笑んだ諷賀に戻ってる。




「…いつも悪いな」


「んー?別にいいって。

 それよりほら、作戦会議始めよーぜ」


「あぁ。

 …その前にお茶取ってくる」


「ついでにオレのもー」


キッチンに歩き出した諷賀の背中に注文をしたのだった。




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