希空~空姫に希望を。~
「ねー見てみて〜。
僕達のこと狙ってるだっさい族がいる〜」
ある日の幹部室。
守唄がパソコン画面をこちらに向けながらそう言った。
「なんて族?」
「んーっと…、これなんて読むんだろ。
海に帝で、海帝?かな?
あ!あえてのうみかどって読む説も!」
「見知らぬ族をディスるな」
ついオレがツッコんじまったのも無理はないはず。
さすがにうみかどはないだろ…。
「僕達が中心部をナワバリにしてるのが
気に入らないみたいだね〜。
人数が集まってきたから奪ってやろ〜
ってとこかな〜」
守唄はパソコン画面を見ながら緩い口調で言うけど、内容は緩いものではない。
希空はこのあたりではトップクラスの実力を持つ族。
だからこそ狙われることは多いんだ。
希空自体ではよくあることだけど、オレ達の代では初めてのことだから気は抜けない。