希空~空姫に希望を。~
「守唄は定期的に海帝について調べておいて。
僕からも調べるけど、多分守唄のが向いてる」
「ほーい」
「キョウと旋矢は見回りの強化よろしく。」
「うぃー」
「わかった」
「七瀬はシイナのこと
いつも以上に気にかけておいて」
「…あぁ」
諷賀がテキパキと指示を出して、オレ達はそれに返事をした。
「シイナー」
オレはシイナが座っているところまで行き、声をかけた。
「……」
相変わらず返事はないけど、読んでいた本をパタンと閉じたから聞く気はあるのだとわかる。
ちなみにこの本は暇だと言うシイナのためにオレが買ってきたもの。
オレは読んでないけど、女子中高生に人気だと言われていた小説だし、きっと読みやすいもののはずだ。
「オレ達希空を倒そうとしてる奴らがいるから、
オレ達なしで1階に行ったり外に出たりすんなよ」
「…もともと行かない」
「まぁなー。念の為言っただけ」
「…ん」
シイナの言う通り、シイナは2階からほとんど出ない。
それに不満もない様子で、なんなら清麗の間に引きこもっていても平気そうだ。
オレにはぜってー無理だな。
寂しくて死ねる。