希空~空姫に希望を。~

「えぇぇぇええええ!?」


「んだよ、旋矢!うっせぇ!!」


「そういうキョウもうるさいけどな」


旋矢の叫び声に反応したオレまで怒られちまった。



ぜってー最初に叫んだ旋矢が悪い!




「はいはい。そう不服そうな顔しないの。

 …で?なんで旋矢は叫んだわけ?」


諷賀がオレのことをたしなめてから旋矢に話をふる。


なんだかんだ総長らしいことちゃんとするんだよな。



…どうせ大好きなオニイサマの真似だろうけど。





「…み、……み、…………」


「耳?」



「Mioriが……、活動休止………」


「「あーー…」」


オレと諷賀の声が重なった。



うん、ごめん。どうっでもいい。


「なんでっ……!

 Mioriはこんなとこで終わる歌手じゃない…のに…!!」


え、ちょ、ま。


ぐすって音聞こえてくんの、気のせいだよな??



大好きな歌手が活動休止になったからって、希空の幹部サマがそう簡単に泣くわけない…よな???




「み゛〜お゛〜〜り゛〜〜〜!!!」



「「……」」


耳をふさいだオレと諷賀は、きっと間違ってない。



うん、何も見なかったし、聞こえなかった。


そう。きっとそうだ。



にしても七瀬はすげぇな。


この騒音の中でソファに座って足と腕を組んだまま綺麗な姿勢で寝ている。



守唄は旋矢と長い付き合いらしいし、動じてないのは納得だ。


こんな状態になるのが普通なのかは知らないが。



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