希空~空姫に希望を。~
「…えっ?」
騒がしくしている旋矢がおとなしくなるまで我慢していようと思ったら、シイナが旋矢の方へ歩いていった。
シイナは何をするにしても受け身だから、自分から動くなんて珍しい。
「…旋矢」
「「「え…?」」」
し、シイナが旋矢の名前を呼んだ…!?
え、なにこれ怖い。
つかうらやましい。
最初に呼ばれたの旋矢とか、ない。ないだろ。
「ど、どした?」
「…Mioriの活動休止報告、見せて」
「お、おう?」
シイナが話しかけたことによって絶望感より驚きの方が上回った様子の旋矢。
シイナの言う通りにスマホ画面を見せている。
「……ありがと」
読むだけ読んでまたいつも座っているソファに戻ってきた。
「シイナもMiori好きなの?」
「……嫌い」
「え??」
てっきり好きだったから確認しに行ったのかと。
でも嫌いって答えるってことは少なくとももともと知っていたということか。
でもカラオケで旋矢が歌ってる時は特に反応なかったよな…?
気になるけど嫌いって言ってる話をし続けるのもアレだから、オレはおとなしく諷賀の隣に戻ったのだった。