恋なんて。
あー。今日も部活疲れた。
メニューきつすぎなんだよな。
あたし、石田芹華。中学2年、テニス部所属。
部活のバックをおろし、ため息をつく。
そのとき、あたしのスマホが鳴った。
だれだろ。
表示名は…栗山大志。
「もしもし?」
『あ、芹華?いきなりかけてごめん』
「ううん、どーしたの?」
『声聞きたくなって。』
他愛もない話をして、笑い合う。
『好きだよ、芹華』
「うん、あたしも。」
1時間ほど会話をして通話を終了させる。
今の会話でお分かりいただけただろう。
なんでなんの用もなく電話がかかってきてこんな会話をするのか。
そう、大志はあたしの彼氏である。そろそろ8ヶ月ぐらいになるのかな。
1年のころ、大志に告白されて付き合いはじめたけど、最近の大志はちょっと冷たい。
なんていうか、塩対応?
あんまりあたしのこと好きじゃないのかなあ。
ううん、信じるって決めたんだから、勝手に変なこと考えるのはやめよう。
信じてるんだから。
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