浅葱の花びら
今更、認めて貰おうとかないが

池田屋の時、誉められたことは
未だに嬉しかったこととして覚えている



「やっぱりさぁ 藤太郎を女中にしとくのは、もったいねぇよ」

「うんうん!俺達の息はピッタリだった」



永倉と原田が、そう言ってくれることが
嬉しかった




ありがとうと口に出したい気分だ








祐也の祝言に参加出来た

藤太郎でも薫でも変わらずにいてくれた
大切な友に



このまま別れを告げないでいるべきか





それは、本当に俺を悩ませた






新選組の皆には、言うつもりはなかった

ただ、祐也にだけは、自分の口で言いたかった




だが、そうすれば喋れることがバレる





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