秘密の同居生活～オレ様副社長の罠にはめられました～

その日からわたしの生活は一変した。

美奈子以外の人たちとの接触を断つようになり、クラスの隅で細々と生活した。

おしゃれなんてする気にもならなくなった。
地味なスタイルで毎日勉強だけをしに学校に通った。

木谷くんは相変わらずのルックスと機転の良さと、成績優秀、スポーツ万能と、性格以外は非のうちどころなしなところから、特に恨まれるふうでもなく、ずっと彼女を作ってものにしたらすぐ捨てるっていうそんなことを繰り返していた。

時々木谷くんとすれ違ったりしても、わたしは無視していたけど、木谷くんはニヤリと笑って、言う。

「あいかわらず地味でおもしろくねーな。おまえ。」

そんな木谷くんが嫌で、わたしは、もう男の人が信じられなくなった。

だから、そこからまともに恋愛なんかできなくて…
勉強だけはしてたおかげで一流の大学に進学し、
けど、大学に行ってからも細々と隅っこで暮らした。