秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなってしまうと、わたしのまわりには美奈子と、そして幼馴染の諒ちゃんしかいなくなった。

諒ちゃんとは高校は違ったけど、木谷くんの一件があったときも慰めてくれたし、ほんとに感謝してる。

そのあとも経理系の資格を取ったおかげで、なんとか一流企業の宝永商事に決まり、そこでも細々と今まで生きてきた。

このまま一生細々と暮らすんだと思ってた。


けど…副社長に出会った。

もう人を好きになることなんてないと思ってた。

なのに…もう一度人を好きになった。

いや、今ならわかる。
木谷くんに対するものは恋とか愛じゃなくて…ただ楽しかったからってだけで…


ほんとに人を好きになったのはいまが初めてだって。

これがわたしの初恋…なのだ。


副社長が好き。
副社長のことを考えるだけで…胸の奥が締め付けられる…

そんなこと…今まで…なかった…。

副社長が誰を想っていても…いい。
わたしがちょっとでも力になれるなら…。



◇◇◇
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