秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「は、はいっ!!」

思わず返事をすると、グイっと腕をひっぱられて、副社長のほうへ向き直される。

「何か困ってるんじゃないのか?」

「え?いや…」

さっきの電話で何か感づかれたのにちがいなかった…。

「おまえ、この家にひとりで住んでるのか?」

「え?なんでわかるんですか?」

「さっき、言ってただろ?両親ははやくに他界したと…。」

あー…そうだった…

「ひとりっていうか…」

「なんだ。男がいるのか?」

副社長の声が少し大きくなった。

「いません!」

あわてて否定する。

「犬だけです。『ジュジュ』っていうんですけど、それが唯一のわたしの家族です!」

「そうか…男はいないんだな。わかった。が…さっきの電話はなんだ?」
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