秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
そして何やら誰かと会話をし始めた。
『ああ。閉じ込められた。』
『え?1人じゃない。社員が1名、載ってる。』
『頼むぞ。』
そして電話を終えるとわたしを見た。
「安心しなさい。今秘書室長に言ったから、すぐにセキュリティー会社が来る。」
先ほどの威圧感な態度はどこへいったのか…確信に満ちたその話し方にほんとに安心していいんだという気になった。
さすがに上に立つ人だけはある…。
人を安心させる声というか…話し方をしてくれる人なのだ…。
「ありがとうございます。副社長。」
そう、今わたしと一緒に会社のエレベーターに閉じ込められているこの方は、何を隠そう、我が宝永商事の副社長、九条春臣その人なのだ。
歳の頃は30歳になったばかり。
もちろん宝永商事の後継で社長はお父様だ。
後々は宝永グループを背負う、超絶雲の上の人物だった。副社長はまだ独身で、さらに30歳という年齢的にいつ結婚してもおかしくはなく、このイケてる容姿から社内でも虎視眈々と狙っている女子社員たちは多いと聞く。
わたしみたいな地味子には関係のない話だけれど、綺麗どころの女子社員たちには現実味をおびた切実な話らしい。
『ああ。閉じ込められた。』
『え?1人じゃない。社員が1名、載ってる。』
『頼むぞ。』
そして電話を終えるとわたしを見た。
「安心しなさい。今秘書室長に言ったから、すぐにセキュリティー会社が来る。」
先ほどの威圧感な態度はどこへいったのか…確信に満ちたその話し方にほんとに安心していいんだという気になった。
さすがに上に立つ人だけはある…。
人を安心させる声というか…話し方をしてくれる人なのだ…。
「ありがとうございます。副社長。」
そう、今わたしと一緒に会社のエレベーターに閉じ込められているこの方は、何を隠そう、我が宝永商事の副社長、九条春臣その人なのだ。
歳の頃は30歳になったばかり。
もちろん宝永商事の後継で社長はお父様だ。
後々は宝永グループを背負う、超絶雲の上の人物だった。副社長はまだ独身で、さらに30歳という年齢的にいつ結婚してもおかしくはなく、このイケてる容姿から社内でも虎視眈々と狙っている女子社員たちは多いと聞く。
わたしみたいな地味子には関係のない話だけれど、綺麗どころの女子社員たちには現実味をおびた切実な話らしい。