秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
その日マンションに帰るわけには行かなくなった俺は行くところがなくてホテル暮らしをする予定だったのだが、ことの成り行きから葛城の家にお世話になれることになった。

終わりの無いホテル暮らしにげんなりしていたところだったから、この日葛城とエレベーターで一緒になった運命に感謝するしかなかった。

さらに、葛城は俺と同じ日本酒好きで、なんでか日本全国のいろんな銘柄をそろえていて、さらに料理もうまいときたもんだから、俺はこの運命を心の底からうれしく思った。

葛城の祖父母はそれなりに金を持っていたらしく、昔の高級住宅地に大きな居を構えており、駅前の一等地にたくさんのビルを所有していたらしい。
おそらく名の知れた地主だったと思われる。

相続の際に相続税を支払うためにほとんど売りさばいたようだが、屋敷維持のために3棟残していたらしく、その管理にかなり困っているようだった。

それはそうだろう。
若い女性がビルという不動産の管理をするのは、相当知識がないと無理だ。

俺は、ビル管理の手助けをするという交換条件をもちかけて葛城家に同居することにした。

葛城も最初は断固として拒否していたが、俺に口でかなうわけもなく、あきらめたらしかった。
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