私を殺して
__

私が入った後、アイツもズカズカと入ってきた。

窓から飛び降りれば逃げれるが、地味の意味が無くなる。

諦めてソファーに、ドサッと座り込んだ。

「佐々木さん。」

「何?ってか誰?」

「俺は九条 智。三年。」 
 
「一応先輩なんだ。」

この人は、生きていて楽しいんだろうか?
会ってそう感じた。

「まぁ。それより聞きたいことがあるんだけど?」

「答えろと?」

私はもう地味で真面目なキャラなんて捨ててでも、一刻も早くこの空間から逃げ出したかった。

「佐々木さんって、何者?」

は?こいつ馬鹿?
質問が、アホすぎて答える気にもならなかった。
何者?って聞かれてなんて答えれば正解何だろうか。

組のことは言えないし、、、やっぱり

「普通の女子高生」

これがベストな答えだった。

けどこれに満足してくれなかったみたい。

「佐々木さんだけ情報がないのは?」

急にアイツの雰囲気が変わった。

ふーん。裏社会の人間ね。

「答える前にひとつ、


あなた何者?」

裏社会の人には裏社会の対応を。

私も、雰囲気を変えた。

「俺は、組の人間。佐々木さんには関係無いと思ったけど、どうやら関係アリアリみたいだね?」

「そうみたいね?」

こいつ‥‥えーっと九条って言ったっけ?

九条、、、九条、、九条、九条‥‥!!!???

あーっ、分かった。九条組か。

こんな若い奴九条に居るんだ‥‥。

「で、何で佐々木さんだけ情報がないの?」

九条は少し駆け引きをするように聞いた。

誰が駆け引きなんかに乗るかと思ったけど、このくらいならと思い少しだけ教えてあげた。

「私も、貴方と住む世界が同じかもだから?」

誤魔化しながら、笑い教室を出ようとした。

「待てよ。咲」

ん?待て。私はこいつに名前教えてないんだけどな‥‥???

「バイバイ。」

話すら面倒に思い手を振り払って足早に出た。
< 8 / 23 >

この作品をシェア

pagetop