先生の全部、俺で埋めてあげる。



図書館に帰りの音楽が流れ始めて、閉館時間を知らせる。


自分の都合で付き合わせてしまった先生に、少しの罪悪感。




「先生、忙しいのにありがとうございました」


「うんん、私でよかったらいつでも相談にのるからね」


優しい笑顔でそう言う先生。




胸が苦しくなる。




外に出るとさっきまで降っていなかったのに土砂降りの雨で。


明日台風が来るって柾木が言っていたことを思い出した。


今日は晴れの予報だったし傘を持ってきていない。


先生も空を見上げて唖然としていた。



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