先生の全部、俺で埋めてあげる。
先生たちが去って行って、しばらくすると柾木がトイレから出てきた。
「あれ、先生は?」
「おせーよ、お前」
「はー?トイレに遅いとかある!?」
分かってるよ。
このイライラを柾木にぶつけるのは間違ってる。
「ごめん、なんでもない。俺、気分悪いから保健室行くわ」
「え?」
「クレープあげる」
「は?!こんなに食えねーよ」
お前が食べたいって言ったんだろ!?って叫ぶ柾木を横目で確認しながら手を振った。