先生の全部、俺で埋めてあげる。
「先生、学校辞めた後も、俺と会ってくれますか?」
先生は俺の言葉に黙って頷いた。
そのことが嬉しすぎて。
人生で最大に舞い上がった。
「じゃあ、約束」
俺は自分の小指を先生の小指に絡み合わせてた。
俺を見る先生の瞳が、とろけ落ちそうなくらいうっとりとしていて。
「そんな顔されると、離したくなくなる」
俺はまた感情のままに先生をギュッと抱きしめる。
このままずっと一緒にいたいと思ってしまう。
もっともっと。
先生のことが欲しくなる。
先生も。
俺と同じ気持ちでいてくれているかな。
ねえ先生。
先生も俺のことが好き?
ねえ。
先生も、俺に負けないくらい。
俺のこと、好きになってよ。