先生の全部、俺で埋めてあげる。
*
12月24日。
2学期最後の登校日。
終業式が終わって、最後のHRで先生とのお別れ会が開かれた。
先生は生徒たちに囲まれて、写真を撮ったり花束を貰ったりしてる。
泣いてる子もいて、先生ももらい泣きをしていた。
「夕惺はいかなくていいの?」
そんな先生を遠くから眺めていた俺に、柾木は言った。
「いいよ、別に」
多分だけど、柾木は俺が先生に好意があることを知ってる。
「ふーん」
俺の言葉に気のない返事をする柾木。
いいんだ。
だって、これからはいつでも会えるから。
約束したから。
ぼーっと遠目で先生を眺めていると目が合って。
先生はぎこちなく笑った。
その笑顔が少し不自然に感じて。
でも、きっと学校を辞めるのが寂しいからだと、その時は気にもとめなかった。
12月24日。
2学期最後の登校日。
終業式が終わって、最後のHRで先生とのお別れ会が開かれた。
先生は生徒たちに囲まれて、写真を撮ったり花束を貰ったりしてる。
泣いてる子もいて、先生ももらい泣きをしていた。
「夕惺はいかなくていいの?」
そんな先生を遠くから眺めていた俺に、柾木は言った。
「いいよ、別に」
多分だけど、柾木は俺が先生に好意があることを知ってる。
「ふーん」
俺の言葉に気のない返事をする柾木。
いいんだ。
だって、これからはいつでも会えるから。
約束したから。
ぼーっと遠目で先生を眺めていると目が合って。
先生はぎこちなく笑った。
その笑顔が少し不自然に感じて。
でも、きっと学校を辞めるのが寂しいからだと、その時は気にもとめなかった。