先生の全部、俺で埋めてあげる。



先生の言葉はあまりにも信じがたくて。


だったら、


「なんで、声かけてくれなかったんですか…」


俺は先生がいなくなった後も、先生のこと待っていたのに。


すぐ近くにいたならなんで…。


「これ以上、彼のこと裏切りたくないって思ったの」




先生の言う”彼”ってたぶん、亡くなった先生の恋人のこと。


「里巳くんとの約束も破って、本当に最低だよね」


って、先生は力なく笑った。



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