先生の全部、俺で埋めてあげる。
木の枝を集めて炊事場所に戻ると、ご飯を炊く準備ができていた。
「お前らおせーよ」
セッティングをしていた同じチームの友達が俺たちに気づいて声をかけてきた。
「わりー、全然見つからなくて」
火をおこして
「いい感じじゃね?」
なんて言い合いながら無事カレーライスが出来上がった。
「外で食べるカレーはうめー」
柾木はくしゃくしゃの笑顔でカレーを口に運んでいる。
ちょっと焦げたご飯。
大きさのバラバラなにんじんやじゃがいも。
見た目はすごく不格好なのに、みんなで作ったカレーは不思議とおいしかった。