先生の全部、俺で埋めてあげる。



11月2日(水)


里巳くんがまた倒れた。


もう二度と大切な人を失いたくない。


もう二度とあんな思いをしたくない一心で、私は出来るだけ里巳くんのそばにいた。


里巳くんは帰っていいって言ってたけど、帰れなかった。


疲れていたのか病室で寝ちゃってて、夢で里巳くんが私の名前を呼んだ気がした。


私の髪の毛に何かが触れている感触がやけにリアルで。


夢で里巳くんが言ってた言葉が、起きた後もずっと頭に残っていた。


本人から聞かないように逃げていたあの言葉を、夢で聞くなんてどうかしてるよ。



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