先生の全部、俺で埋めてあげる。



「なんだよこれ、俺のことばっかりじゃん…」


先生の日記には俺の名前が何度も出てきて。


胸がギューッと締め付けられる。


俺は先生と出会った頃から、先生に対して常に必死だった。


でもそんな俺とは正反対に先生はいつも余裕そうに見えていたから。


先生がそんなことを思っていたなんて、全然知らなかった。




「何見てんの?」


先生の声にハッとして、後ろを見ると先生が帰って来ていた。


日記に夢中になりすぎてて、全然気づかなかった。


「ごめん、読んじゃった…」


言い訳できないと思って素直に謝ると、そのまま日記を取り上げられた。


先生はため息をついて、その日記を棚に戻す。



< 333 / 338 >

この作品をシェア

pagetop