先生の全部、俺で埋めてあげる。



「いい匂い」


って言って先生はキッチンに向かって。


日記を勝手に読んだ事につて、何も言わなかった。


「チャーハンだ、おいしそう」


フライパンを覗き込んで嬉しそうな笑顔でこっちを見る先生。


俺はいてもたってもいられなくて。


そんな先生を後ろからギュッと抱きしめた。




「先生なんで怒らいなの」


「なんでだろう。私の気持ちも里巳くんに知っててほしいって思ったからかな」


そう言ってくれた先生の気持ちが嬉しくて。


日記も、本当に信じられないくらいの内容で。


焦って空回りばかりしていた昔の自分に、教えてあげたいくらいだった。



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