先生の全部、俺で埋めてあげる。
「里巳くんは蜘蛛タイプなんだね」
って、いきなり訳わからないこと言ってきて。
「自分から捕まえに行くんじゃなくて、罠を張って獲物をじっと待ってる」
「え、っと」
俺はただ疲れてたから休んでただけなんだけどな…。
「私はまんまとハメられたわけだ!悔しい」
今日の先生はいつもよりも表情ゆたかで。
割と高めのテンションに少し驚いている。
なんか、勝手に悔しがってるし。
でもそんな先生が
すごく愛おしく感じた。