加瀬くんのカノジョはもうやめる。



ちょうどチャイムが鳴り、
私たちは一緒に体育館へ向かった。


相変わらず加瀬くんは女子に人気で。
体育館に着くと、秒で女子だらけになった。




おぉ…
すごいモテっぷり。
こんなに選びたい放題なのになぁ。
どうして私なんだろう?

不安とか不満とかじゃなくて、
疑問。


でも、
こんなに女子が周りにいて不安にならないのは、
今着てる加瀬くんの上着のおかげかな?
加瀬くんの匂いがする。

私だけ特別って感じがするからかな。




「芹奈どこ行ってたのー。」

「あ、しーちゃんごめんね!」

しーちゃんが私を見つけて寄ってくる。


探してたみたい。

「チアガールはあそこの席って言われたよ」

えぇ。指定なんかあるの。

「これ芹奈のポンポンね。」



しーちゃんは、
水色のポンポンを私に渡してくれた。

「ありがとう!」


しーちゃんは黄緑のポンポン。


しっかり応援するぞー!!



< 96 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop