二人の男子に猛アプローチされてます!
日曜日とあって、人が多い。ジャクソンが綾音に手を差し出した。

「手をつなごう。はぐれると危ないから」

綾音が少し躊躇すると、ジャクソンはギュッと綾音の手をつなぐ。……指を絡ませ、いわゆる恋人つなぎというものだ。

「あっ!兄貴だけずるい!!」

エイデンも、つながれていない綾音の手を握る。こちらも恋人つなぎだ。

「あ、あの!二人とも!手をつなぐのはいいんだけど、恋人つなぎはちょっと……」

綾音が真っ赤になりながら言うと、二人は残念そうに普通のつなぎ方に変えた。

楽しく話しながら、三人はユニバーサルスタジオを楽しむ。乗り物に乗り、歩き、買い物をして、時間は早く流れていく。

「もうお昼だし、休憩しようか」

ジャクソンの言葉に、二人は賛成する。歩き続けてお腹はペコペコだ。

食べ物を売っている場所を見つけ、列に並ぶ。おいしそうな匂いが綾音の鼻をくすぐった。

「俺、チーズバーガーにしようかな。綾音は?」

エイデンに訊かれ、綾音はメニューを見る。そして、「チキンナゲットにする」と答えた。

「じゃあ僕はサラダで」
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