緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
それからさらに3時間。
ソファーでウトウトしかけていたところに、扉が開いた音がした。

「ん…」

ぼんやりとした視界に、待ち人の姿がうつった。

「お、おかえりなさい」

やっと帰ってきた。
今すぐにでも話をしたい。
話したいことが山ほどある。
山ほどあるのに、上手く言葉がでてこない。

「外、大丈夫でしたか?」

「木が倒れて通行止めになってる道が結構あるみたい。
またすぐに行かなきゃ」

「そう、ですか…。
少し、話しできませんか?」

「話?」

ずぶ濡れになった体をタオルで拭きながら、眉をひそめてしばらく考えている。
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