緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー

改札を出たところから、歩みを早める。
一刻も早く彼から遠ざかりたかった。

「なんでそんな早いんだよ。
遅刻しそうな時間でもないんでしょ?
気を付けて行ってきなよ。帰りも、遅くならないように。
最近不審者情報多いからね」

心配してくれてんのかなんなのか。
あなたにその心配をする資格はないと思うんですけど。

「あと、変な虫を寄せ付けないように。
俺の香水が良い牽制にはなると思うけど」

「は!?」

自分で香りを確認する。
どうだろう…。よくわかんない。

言われてみたら、かすかに爽やかな香りがしなくもないような…。
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