緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー

そして、待っていたのは自然消滅。
久しぶりに連絡しても、つながらなかった。

今もアメリカにいるのか、それとも日本に戻ってきてるのか、私には全然わからない。

アメリカで新しい相手でもできたのかもしれない。
今頃、私以外の女性に愛を囁いているのかもしれない。

当時の私は、彼のことを考えれば考えるほど気持ちが沈んでいっていた。

遠距離なんて、所詮こんなもんなんだ。
必死で自分にそう言い聞かせて、寂しさを紛らわせるように婚活に勤しんだ。

「見返してやりたかったの。
だって、結婚しようって言っておきながら、日本出て行っちゃったんだよ?
あなた以外の人と結婚して、幸せですって言ってやりたかったの。もったいないことしたって思わせたかったの」

「大好きだったもんねー。私も、本当に結婚するだろうなって思ってたから、意外だったもん。
でも、他に男はたくさんいるんだし、そのうち出会いもあるでしょ」

もう吹っ切れた。
というか、最近は彼のことを考える余裕もないくらいに疲弊してる。
いつでも頭の片隅で足を組んで座ってるあの男。

早く追い出してしまいたいのに、それを許してくれない。
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