何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【前編】


「運命は面白いように人をもて遊ぶ…。」
「…。」
「その運命が作りものだとも知らずに…。」
「何が言いたい…。かずさ…。」

かずさはいつもと変わらず、淡々と喋り続けた。


「全てあなたのシナリオ通りに…。」



光の入らないその部屋で、彼女のその表情は、誰にも見えない。
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