御坂くん、溺愛しないで。



「み、御坂くん…ごちそうさまでした!
ありがとう」

「さっきは焦らしてすみません」

「いや、そんなことないよ…!
むしろ食べるの遅くてごめんね」


もっと早く食べて帰っていれば、カップルの邪魔をせずに済んだのだ。

けれどキスしているところを見てしまったため、御坂くんとの間で気まずい空気が流れる。


「あの、先輩」
「どうしたの?」

このまま沈黙が続く中で教室に戻るのかと思っていたら、御坂くんから話しかけられた。


「さっきのことなんですけど、ひとつ先輩に言いたいことがあって」

「言いたいこと…?」


さっきと言われて思い出されるのはカップルのことで、また恥ずかしくなる。

けれど御坂くんに限ってそんなことはないだろうと思い、顔を引き締めた。

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