御坂くん、溺愛しないで。



「……え」
「さっきのもそういうことになりますよ」


御坂くんの言葉を頭の中で繰り返した私は少し冷静さを取り戻し、その場で固まってしまう。

御坂くんと食べ飲み回し……そういえば先ほども私は彼にミルクプリンを食べてもらおうとした。


それって私の食べていたスプーンを使って御坂くんが食べるというわけで、つまり間接キスということになるのである。


「……っ」

ようやく御坂くんの言いたいことを理解した私は、恥ずかしくなり顔が熱くなってしまう。


「あ、あの御坂くん…」
「どうしてここまで言わないとわからないんですか」

「ご、ごめんなさい…」

恐る恐る御坂くんを見れば、彼もまた頬を赤らめている。


そうか、だから御坂くんは言いにくそうだったのだ。
確かに『間接キス』と言葉にするのは恥ずかしい。

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