御坂くん、溺愛しないで。
「いや、俺もすみません…今はもう大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…」
「良かったです」
「……良くないよ」
御坂くんが安心したように笑ったため、私は小さく首を横に振った。
「木原先輩?」
「私が全部悪いの。だから…」
かかとをあげて背伸びをし、御坂くんの頭に手を伸ばした私。
先ほど頭を撫でられた時みたいに、今度は私が御坂くんの頭を撫でた。
サラサラしている綺麗な黒髪。
「御坂くんのこと怖くなんかないよ。
ほら、御坂くんに触れるもん」
まるで先ほど距離をとっていたことが嘘のようだ。
「……っ、先輩何して」
「御坂くんの髪、サラサラだ」
じーっと御坂くんを見つめれば、なぜか彼は視線を逸らしてしまう。
その上また御坂くんの頬が赤く染まっていった。