御坂くん、溺愛しないで。



そんな琴葉はなぜか筧くんと向かい合って座っており、思わず行くのをためらってしまった。



「咲、理玖のことで話があるから今日は秀太がいるの我慢して」

痺れを切らしたのか、琴葉が私の元まで来てそう言った。


御坂くんのこと。
それは御坂くんの抱えてることの話だろうか。


「私がいていいの?」

「咲の力が必要なの。
理玖、咲には心許してるみたいだから」


そんなことはないと思うけれど、琴葉が真剣な表情だったから私は素直に頷いた。

だって御坂くんと出会ってまだ三日しか経っていない。


すでに心を許したとは考えにくいだろう。
逆に私は心を許していたけれど。


「わ、わかった…」

とりあえず今日は琴葉の言う通りにしようと思い、彼女の後ろをついていく。

< 159 / 345 >

この作品をシェア

pagetop