御坂くん、溺愛しないで。
「すみません、暗い話して。先輩まだご飯食べてないですよね…連れ出してしまいすみません」
「そ、そんなに謝らないで…ミルクプリン、ありがとうございました」
いつもと違う御坂くんに戸惑いながら、私は頭を下げて先に教室へと向かった。
なんとなく彼がここで別れたいと思っていたように感じたからだ。
階段をのぼり、自分の教室へと足を進める。
「あっ、咲いた!」
そして教室へ入るなりすぐ、琴葉が大きな声を上げた。
そのためクラスの視線が私に集まり、その場から逃げ出したくなってしまう。
注目を浴びることには慣れていないからだ。
「ごめん咲、こっち来て」
私が萎縮したのがわかったのだろう、琴葉は謝りながらも私を呼ぶ。