御坂くん、溺愛しないで。
「御坂くん、バスケのことで何かあったの…?」
関係の無い自分が聞いてもいいのかと悩みながらも、思い切って口を開いた。
やっぱり自分だけ何も知らずにできないのは嫌だ。
「うん、そうだよ」
少し俯き加減で話し、肯定した琴葉。
その表情も暗く重いもので。
「ねぇ咲」
「……どうしたの?」
それから改まったように名前を呼ばれ、思わず緊張してしまう。
「今から話すことは理玖の過去の話。
簡単に他言するようなことじゃない。
だからこそ、咲に話そうって秀太となったの。
どうしてかわかる?」
真剣な眼差しを向けられ、息を呑む。
ここから先は容易に触れてはいけない話。
それなのに琴葉が私に話そうとしてくれている。
その理由って一体何なのだろうか。