御坂くん、溺愛しないで。



「だから、その…靴箱に待ち合わせでいい?」
『わかりました。じゃあ靴箱で待ってますね』

「うん!それでお願いします!」


御坂くんは私を嘘に対して疑うことなく、素直に受け入れてくれた。

それから私は『いきなり電話してごめんね』と謝り、電話を切る。



「あー、緊張した…」

けれどまだ心臓がドキドキしていた。
それほどに緊張していたらしい。


「へぇ、咲やるじゃん」
「えっ!?」


教室に戻ろうと思い、振り返るとすぐ後ろに琴葉が廊下に立っていた。

心配して様子を見に来てくれたのだろうか。


「コンビニに行きたいって嘘でしょ」
「……っ」

さらには私の嘘を簡単に見抜いたようで、ニヤリと笑みを浮かべられる。

< 186 / 345 >

この作品をシェア

pagetop