御坂くん、溺愛しないで。
「だから、その…靴箱に待ち合わせでいい?」
『わかりました。じゃあ靴箱で待ってますね』
「うん!それでお願いします!」
御坂くんは私を嘘に対して疑うことなく、素直に受け入れてくれた。
それから私は『いきなり電話してごめんね』と謝り、電話を切る。
「あー、緊張した…」
けれどまだ心臓がドキドキしていた。
それほどに緊張していたらしい。
「へぇ、咲やるじゃん」
「えっ!?」
教室に戻ろうと思い、振り返るとすぐ後ろに琴葉が廊下に立っていた。
心配して様子を見に来てくれたのだろうか。
「コンビニに行きたいって嘘でしょ」
「……っ」
さらには私の嘘を簡単に見抜いたようで、ニヤリと笑みを浮かべられる。