御坂くん、溺愛しないで。
いつも私が帰る時は正門を通っている。
けれどもし裏門から出たとすれば、必ず体育館の横を通らなければいけない。
確か筧くんが、今日は体育館練習だから荷物が多いと言っていた気がするため、今日の放課後はバスケ部が体育館で練習しているのだ。
つまり裏門から出れば、体育館で練習しているバスケ部を必ず目にするということで。
その時に御坂くんの反応を見て、さりげなくバスケの話をできないだろうか。
我ながら良い考えだと思った。
『先輩?じゃあ放課後に門で…』
「ま、待って!」
『え?』
「あの、放課後ね…あ、ほら!裏門出てすぐのコンビニに寄りたくて…」
もちろん嘘だったけれど、どうにかして裏門から出ようと考えた私はコンビニに行きたいと口にした。