独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 だから、職場の人と飲みに行くときはいつも酒量を抑えていた。

「優梨子さんは、彼のことが好きなんですね」

 優しく微笑みながら言われて、一瞬返答に詰まった。それから勢いをつけるようにグラスの残りを口に流し込み、カウンターに身を乗り出す。

「好きです! だーい好きです!」

「ふふ。このあいだも思ってましたけど、優梨子さん、酔っぱらうとすごくかわいいですね」

 キュッキュッと手早く布を動かしながら言うサトカちゃんに「どういう意味?」と問いかけたところで、斜め後ろに気配を感じた。

 振り返ると、見覚えのあるスーツ姿の男性が立っている。ぼんやりした思考の向こうでふいに事務所の光景が脳裏に弾け、私は背筋を伸ばした。

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