独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
坂を駆け上がってきたのか、酔っ払いがいなくなると顔を伏せ、改めて息を整える彼を、ただ見つめる。
「峰島先生……どうして」
「それ、やめろ」
地面に吐き捨てるような声に私は言葉を切る。
顔を上げた彼は、ひどく怒った様子で私を睨んだ。
「先生って呼ぶな」
「でも」
「蒼史でいい。戻るぞ」
そういうと、彼は問答無用で私を引っ張った。
「や、あの」
「おとなしくしろ。担ぎ上げて運ばれたいっていうならそうしてやる」
冗談みたいなセリフだけど、振り向いた目は笑っていない。むしろ怒り心頭という様子に、私は口をつぐんだ。