独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 私がおそるおそる尋ねると、彼は昨晩から数えきれないくらい吐きだしている大きなため息をついた。

「まったく、優梨子にしか話してなかったのに……」

「ごめんなさい。もう一度だけ、教えてください」

 上目遣いに言うと、あろうことか舌打ちされた。

 びくりと肩を揺らす私を睨むように見て、彼は口を尖らす。

「かわいけりゃいいと思って……」

 そう言いながら語ってくれたのは、峰島蒼史の過去の物語だった。








< 172 / 181 >

この作品をシェア

pagetop