独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
当時高校三年生だった峰島先生の進学先は理系の学部で決まっていたのに、神谷先生へのあこがれが勝り、法律の勉強も始めたという。そして無事に司法試験を突破し、神谷総合法律事務所で雇ってほしいと頭を下げに来た。
神谷所長は困ったように笑いながらも、峰島蒼史を受け入れてくれたという。
だからか。
すっと霧が晴れたような感覚があった。
峰島先生がクライアントに対して過剰とも思えるくらい心を砕くのは、彼自身、つらい過去の経験があったからなんだ。
そして、神谷先生を崇拝する勢いで慕っている峰島先生にとって、所長をぞんざいに扱う久世さんは鼻持ちならない存在なのだという。
「あの女、ボスが普段優しいから調子に乗ってバカにしてんだよ。許せねえ」