独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 完全に呆れられてしまった。

 肩を縮めていると、彼が立ち上がった。本棚に近づき、人差し指を使って分厚い参考書を一冊抜き出す。

「勉強の習慣をつけたいだけなら、俺が定期的に問題出してやるのに」

「……え?」

 付箋や書き込みのあるそれをぱらぱらと捲りながら、彼はいたずらっぽい顔で私を振り返る。

「本当、真面目だよな。仕事のために法律の勉強をしてるんだろ? それを習慣化させるために、とりあえず試験を目標に掲げてるってところか」

 皮肉っぽく口角を上げながら、「器用なんだか不器用なんだか」とつぶやいてセンターテーブルに参考書を置いた。

「めちゃくちゃ勉強してるだろ。本気出せば受かるんじゃないか?」

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