独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
淡い照明に照らされた端正な顔を見やる。こんな場所にもすっと馴染んでしまう峰島先生は、事務所にいるときよりもずいぶん大人に見えた。
「なに? 体調でも悪いのか?」
私ははっとして、隠すように手元に置いていた空のグラスをテーブルの端に追いやった。代わりに水のグラスを引き寄せる。
「いえ。ちょっと今、お酒の量を抑えてて」
「なんで? 飲めなくはないよな。このあいだは結構飲んでたし」
まさにそのときの失敗を繰り返さないように減酒してるんです、と心の中で唱えて曖昧な笑みをこぼす。
「飲みすぎると気が緩んじゃって、いろいろご迷惑おかけするかもしれないので」
「まあたしかに、酔うと普段と全然ちがうな」