独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
ふいにいたずらっぽい目で見つめられ、言葉に詰まる。黒い瞳で探るように私を見たかと思うと、彼は店員を呼んでいくつか注文をした。
「飲めるなら遠慮するなよ。ふらふらになったら俺がまた送るし」
『また』というセリフに頬が熱くなる。一ヶ月前に初めて夜を明かしたあの日から、なんだかんだで峰島先生と週に一度はふたりで会っていた。
会うといっても、彼が私の部屋に来て、軽く話をしたり夕食を食べたりして、そのまま流されるように体を重ねるというのがお決まりのパターンだけれど。
『当然、ヤリにくるってことでしょ』
突然脳内に再生されたあずさの言葉を振り払い、私は運ばれてきた日本酒の猪口に指を伸ばす。
「峰島先生は日本酒も飲まれるんですね」
「この店は稀少酒を置いてるから、たまに飲みたくなる」