独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
むき出しの上半身が目に入って、どきりとする。下着姿の彼を直視できず、私は顔を逸らしたままシャツとネクタイを差し出した。
「なんだよ、今さら照れてんの? 昨夜はあんなに激しかったのに」
顔を上げた私を見て、彼は意地悪っぽく笑う。
「はは、真っ赤」
頬が信じられないくらい熱くなった。
昨夜の私、いったいなにをしたの!
今すぐベッドに戻って頭から布団をかぶりたい衝動と闘っていると、「冨永優梨子」とフルネームを呼ばれた。
「え?」
シャツとパンツを身に着けた峰島先生が、ベルトを締めてからコルクボードに手を伸ばす。
「司法試験、受けるのか」
彼が手に取ったのは、先日郵送されてきたばかりの受験票だ。
「そういや、もう短答式直前だな。勉強してんだ?」
「……いえ」