独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 あの夜、峰島先生はバーのカウンターで私に秘めた恋心を打ち明けたのですか?

 そして私は、そんな彼を鼓舞して、励ましたの?

 それなら、ふたりで朝を迎えたのは、甘い感情のやりとりがあったわけじゃなくて、完全にお酒の勢いということ?

 暗いトンネルの向こうから微かに差し込んでいた光が、突然断たれた。真っ暗闇に取り残され、私は前に進むことも後ろにさがることもできずに立ち尽くす。

「気持ちを伝えるって……できるわけないだろ、そんな恥ずかしいこと」

 口元を手の甲で隠し、彼は怒ったように顔をそむける。

 その赤らんだ頬が、私の胸を大きくひっかいた。

 ああ、やっぱりそうなんだ。

 峰島先生は、誰かに想いを寄せているんだ。

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