偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
私は一番奥に座っている小太りでハゲの経理部長を見てハァと人知れずため息をついた。
仕事はそこそこ順調、ルーティンな毎日になにか刺激が欲しいと思いつつも、一体なにをどうすればいいのかわからない。『まだ二十三なんだし、たくさん恋して遊びなよ』なんて言われるけれど、現実はあまりにも理想とかけ離れていて、恋なんてそんな道端に落ちてるようなものじゃないと思っている。だから、彼氏とデートと言ってルンルンしている先輩を、密かに羨ましいなんて思ってしまうのだった。
仕事はそこそこ順調、ルーティンな毎日になにか刺激が欲しいと思いつつも、一体なにをどうすればいいのかわからない。『まだ二十三なんだし、たくさん恋して遊びなよ』なんて言われるけれど、現実はあまりにも理想とかけ離れていて、恋なんてそんな道端に落ちてるようなものじゃないと思っている。だから、彼氏とデートと言ってルンルンしている先輩を、密かに羨ましいなんて思ってしまうのだった。