君のとなりで恋をします。─上─
「ねぇ、柊吾。
ここはどうやって解くの?」
「あー…そこは、
左辺をXで因数分解して──────…」
一人で百面相してると思ったら、どうやら分からない問題があったらしい。
俺がその問題について詳しく説明すると、彼女は大袈裟なほど嬉しそうな顔をする。
「…なるほど、やっとわかった!
さすが神様、仏様、柊吾様っ!!」
俺の手を取り、きゃっきゃとはしゃぐ彼女。
だから…可愛いすぎるって。
なんでそんなに可愛いかな…。