君のとなりで恋をします。─上─
「なんだよー。もっと攻めた質問しろよ。
…まぁ、いいや。次!」
もう一度カードを引くと、今度は葵斗がKで、私が2だった。
「よっしゃあ!キター!
香純、ズバリ!柊吾とどこまでいった!?」
興奮気味にそう尋ねる葵斗。
‘ どこまでいった ’とは、単純に外出した先を
聞かれているのではないという事はわかる。
でもこれは二人の問題であって、私が一人で勝手に喋っていいことではない。
「えー…じゃあ、挑戦で。」
私が控えめにそう言うと、葵斗は再び興奮した様子になる。
「答えられないような事までしてんのか!?」
思わず、飲んでいたジュースを吹き出しそうになった。
そんなに私達の恋愛事情に興味があるの!?