君のとなりで恋をします。─上─
こやつ……本当に17歳なのか?
ネクタイもまともに結べないなんて…。
「ほら、シャツはきちんと入れる!」
「お前は俺のオカンか。」
そう言って笑う桜河の横顔は、なんだか少し悲しそうに見える。
「桜河…。」
桜河のお母さんは桜河が幼い時に他界して、政治家のお父さんとは今は別居中。
お父さんとは滅多に会うことはないらしい。
確かに桜河は、両親に愛された記憶がないのかもしれないけど…
その代わりにおじいちゃんとおばあちゃんの愛を誰よりも受けている。